小さなチーム、大きな仕事 働き方の新スタンダード (REWORK)

失敗は成功のもと、それはおそらく確かなのだろう。しかしこの本はもっとよいことを教えている。
成功は成功のもとだということだ。

本について

この本は Basecamp (以前は 37signals という社名だった) の CEO ジェイソン・フリード、CTO デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンらによって執筆された。
Basecamp は Ruby on Rails の開発で有名なウェブアプリケーション開発会社である。会社の代表的なプロダクトとしては、同名の Basecamp というウェブベースのプロジェクトマネジメントツールがある。
彼らはそんな会社の思想を 80 以上の小さなトピックに切り出してこの 1 冊にまとめた。

いくつか内容を紹介したい。

成功から学ぶ

このトピックを読んだとき、あまりにももっともだと思った。
その逆のこと、つまり失敗から学ぶということが評価されすぎていて、この重要な事実が普段意識されることはあまりない。
失敗から学ぶことが悪いわけではない、しかしそれ以上に成功からも学ぼう。

現実の世界なんて無視しよう

ここでの現実の世界とは、周りの人が言う現実である。
そんなものは無視しよう。現実は見るのではなく、作ろう。
けんかを売るつもりで。いや、実際にけんかを売れと本でも言っている。

会社を小さく保つ

大きな会社は素晴らしいか？
小さな会社はダメなのか？
人をたくさん雇えばそれでよいのか？
そんなことはないはずである。

私はここにソフトウェア開発会社らしさを見た。
コードをなるべく小さく保つように、会社もなるべく小さく保つということだ。
そうすればそのシステムは、とても素晴らしく効率的に働く。

おわりに

実はこの本を読んでこのブログをはじめてみようと思った (正確には前からしてみたいと思っていたが、この本が最終的なきっかけだった)。
観客をつくる、まずは作り始めようというわけだ。

他にもさまざまなトピックが紹介されている。ぜひ読んでみてほしい。

最後にひとつ、睡眠は重要である。